最終日は企画者でもあるアーティスト・平川渚さんも終日在館くださり、親しい顔、懐かしい顔の方々の来館もあり賑わいました。
提供いただいた古着、なんと228着!
その全てにハサミを入れ、編み、結ばれてケンビの1階にできた「風景」は、、、
こんなかんじでした。(ちなみに撮影はすべて今朝)
さて、お気づきの方もいらっしゃるかと思います。「でした」と書いているのは、そうなんです、もうこの「風景」はありません。本日の午前中に解体、撤収されました。
会期中も「これ、ワークショップが終わったらどうなるんですか?」と質問をたびたび受け、「現在検討中なんです」と答え続け、その状況は今朝、解体作業が始まっても同じでした。
しかし、ミラクルは起こったのです。
きっかけは、立ち会ってくれていた平川渚さんの「これを全部まとめて三つ編みにすることはできないかなあ?」の一言。
古着の紐をぶら下げていたロープを天井から切り落とし、、、
束状にまとめ、、、
3つに分けて、それぞれをゆるくねじって、これまた古着の紐でしばって、、、
どんどんしばっていき、、、
「大丈夫かなあ?縄になってるかなあ?」と確認中の平川さん
そして、本日総勢12名のスタッフと、飛び入りしてくれた親子の参加者を交え、大三つ編み作業の開始!
が、肝心の写真なし。泣
こんな感動的なフィナーレを迎えることなどまったく予期していなかったダメな私は、ひとり慌てふためき「記録!記録!」と写真をカメラで撮り、動画を手持ちのiPhoneで撮っていましたが、ここで完全に動画撮影に切り替わった次第。そのうち何とかこのブログにもアップいたしますので、それまでたのしみにお待ちください。
ともあれ、約30分間の編み作業の果てに、、、
こんなしめ縄のような、龍神さまのような、ミラクルなミツアミができました!
このまま終わってはもったいないと、ミツアミかついで須崎公園を一周するナゾのアートパフォーマンス(笑)を繰り拡げたあとは、、、
とぐろを巻いて、「風景」があったその場所に鎮座。
みんなで拍手喝さいをして別れました。
この大きなミツアミは、来週にはケンビ4階の廊下に記録写真と一緒に展示予定。8月31日まで開催中のコレクション展2「夏休み特集 松本英一郎 風景は微細動する」とあわせて見に来てくださいね。
平川さん、ステキなワークショップを(しかもミラクルなフィナーレを)ありがとうございました。
そして博物館実習をケンビで履修してくれた大学生たち、がんばりましたね。心からありがとう。
さらに、この「風景」に実際に触れ、眼差し、想いを込めてくださった人たち、古着を提供くださったりブログを見てくださったりと、遠くからこの「風景」を見守ってくださっていたたくさんの人たち、本当にありがとうございました!
暑く、豊かな夏が終わろうとしています。