2011年3月12日土曜日

3号倉庫の会場をチラリと

あと2日ですが、共同アトリエ・3号倉庫の会場をチラ見せいたします。

こちらには近作の、モノモノしい作品が並んでおり、倉庫然とした会場の雰囲気ともあいまって独特。

残すところ2日

昨日から今日にかけて、想像を絶する地震が日本を襲っています。被害は甚大です。津波の注意報や警報が福岡、九州にも広がっております。そして、あの時の記憶がよみがえり、不安と心配が募ります。

福岡県立美術館は本日も通常通りオープンしております。池田龍雄展も残すところ2日。遠方からのご来館は避けられた方が賢明でしょうが、よろしければご来館ください。

本日は映画上映もございます。


午後2時から視聴覚室にて


・池田龍雄『ASARAT橄欖環計画』(1972年・16分)


・粕三平監督『怨霊伝』(1967年・17分)


の2本を、祈りながら上映いたします。


また、共同アトリエ・3号倉庫にも足をお運びくださると、うれしいです。



2011年3月9日水曜日

ケンビ展覧会場

会期も残り数日となりましたので、思い切って展覧会場の様子をチラリとお見せいたします。

みなさん、会場でお会いしましょうね。





3号倉庫でのギャラリートーク(担当学芸員篇)

















さる3月5日、本展担当の川浪学芸員によるギャラリートーク@3号倉庫が行われました。

晴れてはいても海風の強い場所、寒い中10名ほどの熱心な参加者をお迎えし、「みなさんからのリクエストはございますか?」という川浪学芸員の投げかけからトークは始まりました。

盛り上がり、結局1時間ほど話し込まれたのでしょうか、川浪学芸員もずいぶん楽しかったようで、直後、ツイッターにこんなつぶやきを投げられています。


本日は共同アトリエ・3号倉庫でギャラリートークでした。熱心な参加者のみなさん、それぞれの池田作品感想がすっごくおもしろかった!作品は見る人の力によって、新たな命をえるのですねえ。しみじみ。


共同アトリエ・3号倉庫の作品感想1:「漂着」の黒い背景に映っている穴の影が、目の形をしていておもしろいってこと、知っていました?


共同アトリエ・3号倉庫の作品感想2:階段上がってすぐにある「万有引力シリーズ」(傾いている作品)は、穴がたくさんあることだけでなく、描かれているイメージそのものが入り口(ゲート)のよう。一体どこに出るのかな?




ギャラリートークというのは話し手が一方的に作品の見方を教授するものではなく、話し手と聞き手が作品を介してコミュニケーションを交すことで、作品の新たな見方や意味が生まれる場なんですね。


展覧会も残すところあと数日となりました。本展のギャラリートークはもうありませんが、ケンビだけでなく、3号倉庫にもぜひ足をお運びください。


2011年3月2日水曜日

今週末はトークと映画!

池田龍雄展もいよいよ6週目に突入。

さて、今週末のイベントは?

担当の川浪学芸員がご紹介。

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3月5日(土) 午後2時~2時半
学芸員のギャラリートーク



担当:川浪千鶴(福岡県立美術館学芸課長)
会場:共同アトリエ・3号倉庫(無料)




3月6日(日) 午後2時~
映画「薔薇の葬列」(監督:松本俊夫、1969年、1時間47分)



会場:福岡県立美術館 4階視聴覚室(無料)

九州芸術工科大学教授でもあった実験映画監督、
松本俊夫氏が制作した初の劇場用長編映画。
ギリシャ神話「オイディプス王」を裏返したストーリーで、
1960年代末の猥雑なエネルギーあふれる新宿を舞台に、
美しきゲイボーイの悲劇を描いた問題作。
これがデビュー作となった主演・16歳のピーター(池畑慎之介)をはじめ、
蜷川幸雄、淀川長治ら多くの文化人、芸術家が友情出演。
池田龍雄氏は自身だけでなく、「百仮面」や「化物の系譜」シリーズなど、
作品も多数登場しています。
アングラ、サイケ、ドラッグ、ゲイ、学生運動、前衛美術、ゼロ次元等等、
見どころ満載! 戦後から現代の美術に興味のある人、必見です!


「薔薇の葬列」の上映は、今回が最終回になります。