2012年10月15日月曜日

児島善三郎と中村研一 福岡ライバル物語展の出品作品をご紹介。

こんにちは、いつもブログをご覧いただいているみなさま、ありがとうございます。
児島善三郎と中村研一展の担当者です。

さて、遅ればせながらの投稿になってしまいましたが、無事に展覧会は開会し、みなさまにあたたかいご意見やご感想を多々いただいております。ありがとうございます。

すっかり遅くなってしまいましたが、展覧会に出品している作品一覧をご紹介します。


*********


第1章 物語のはじまり

児島善三郎《正子の像》福岡県立美術館、昭和5年頃
児島善三郎《青衣の母像》個人蔵、昭和7
児島善三郎《孔雀の扇を持つ裸婦》個人蔵、昭和7
児島善三郎《赤い屋根》福岡県立美術館、大正14年〜昭和3
児島善三郎《梳る女》福岡県立美術館、昭和元年
児島善三郎《黒い服》個人蔵、昭和2
中村研一《修猷館入学時(15)のスケッチ》中村研一・琢二生家美術館、明治42
中村研一《婦人像(中村眞佐子像) 》福岡県立美術館、昭和5
岡田三郎助《花野》佐賀県立美術館、大正6
岡田三郎助《婦人像》福岡県立美術館、明治40
中島正貴《静物》佐賀県立美術館、大正13
中村琢二《室内―研一のベッド》宗像市、大正11
                                                                       


第2章 花開く時                                                                      
児島善三郎《鏡》福岡市美術館、昭和7
児島善三郎《代々木の原》福岡県立美術館、昭和9
児島善三郎《松が枝》個人蔵、昭和9年頃
児島善三郎《初台風景》福岡県立美術館、昭和10
児島善三郎《犬吠埼にて》個人蔵、昭和11
児島善三郎《箱根》福岡県立美術館、昭和13年頃
児島善三郎《蓮花》福岡県立美術館、昭和14
児島善三郎《東風》個人蔵、昭和14
児島善三郎《虞美人草》個人蔵、昭和15年頃
中村研一《花籠》中村研一・琢二生家美術館(楠天会)        、昭和5
中村研一《祖母トミの肖像》中村研一・琢二生家美術館、昭和6
中村研一《車を停む》北九州市立美術館、昭和7
中村研一《錦旗》宗像市、昭和8
中村研一《裸婦》個人蔵、昭和10
中村研一《桜花風景》九州大学同窓会館、昭和11
中村研一《大西水道》修猷館同窓会、昭和13
中村研一《安南を憶ふ》北九州市立美術館、昭和17
中村研一《兵士》中村研一・琢二生家美術館、昭和17年頃
中村研一《兵士》中村研一・琢二生家美術館、昭和17年頃
中村研一《けしの花》修猷館同窓会、年代不詳
青柳暢夫《黍と女》福岡県立美術館、昭和16
赤星孝《赤の静物》福岡県立美術館、昭和24
冨永朝堂《踊女》福岡県立美術館、昭和8
中村琢二《黄いろいうちは持つ婦人像》福岡県立美術館、昭和18  
野口弥太郎《月下美人と女性》福岡県立美術館、昭和41
水上泰生《干魚図》福岡県立美術館、年代不詳
光安浩行《憩》福岡県立美術館、昭和16
安永良徳《首B》福岡県立美術館、昭和7
安永良徳《穣り》福岡県立美術館、昭和15
山喜多二郎太《静物》福岡県立美術館、昭和15
                                                                       


第3章 戦後の再出発                                                                                                                           
児島善三郎《満開》個人蔵、昭和23
児島善三郎《静物》福岡県立美術館、昭和24
児島善三郎《小菊》福岡県立美術館、昭和24
児島善三郎《夏》九州大学文学部、昭和25年頃
児島善三郎《秋霽》北九州市立美術館、昭和26
児島善三郎《バラ(赤絵の壺にバラ) 》個人蔵、昭和35
児島善三郎《花(絶筆) 》個人蔵、昭和37
中村研一《婦人像》福岡市美術館、昭和22
中村研一《サイゴンの夢》福岡県立美術館、昭和22
中村研一《秋花》福岡市美術館、昭和23
中村研一《裸体》福岡県立美術館、昭和27
中村研一《静物》福岡市美術館、昭和30
中村研一《静物》北九州市立美術館、昭和34
中村研一《裸婦》北九州市立美術館、昭和37
中村研一《庭にて》翰林画廊、昭和38
中村研一《庭》福岡市美術館、昭和42


タイトルだけを見てもわからない、、だけどなんか気になる!
そんなあなたは、ぜひ展覧会においでください。
 
児島善三郎と中村研一の代表作を含めて約60点。いずれも見ごたえのある作品ばかりです。スタッフ一同お待ちしております。


*****

郷土の美術をみる・しる・まなぶ vol.4 児島善三郎と中村研一 福岡ライバル物語

会期=2012年10月6日(土)~11月25日(日)
休館日=月曜日(ただし祝祭日の場合は翌火曜日休館)
会場=福岡県立美術館 4階
時間=午前10時~午後6時(入場は午後5時30分まで)


観覧料=一般300円(200円)、高大生140円(100円)、小中生60円(50円)
*( )内は20名以上の団体料金
65歳以上の方は割引料金(200円)
*次の方々は無料=家族の日(11月18日)の入場者全員/身体障害者手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳の交付を受けている方およびその介助者/教員引率による児童・生徒およびその教員/会期中土曜日の高校生以下




2012年10月3日水曜日

児島善三郎と中村研一 福岡ライバル物語展のイベント情報

こんにちは。ブログをご覧いただいているみなさま、どうもありがとうございます。
児島善三郎と中村研一展の担当者です。
本日より展示作業をはじめました。
会場には、児島善三郎と中村研一の息づかいが聞こえてくるかのような、力と熱のこもった作品が並びつつあります。

さて、昨日のブログでも予告していたとおり、展覧会のイベント情報をお知らせいたします。

展覧会をより深く楽しむためのさまざまなイベントが盛りだくさんですので、みなさまの興味や関心に応じて、ふるってご参加いただければと思います。
スタッフ一同、心からお待ち申し上げております。

次回は、展示室の様子をちらっとお見せしつつ、どんな作品が展示されているのかをお知らせしますので、乞うご期待を。



以下、イベント情報です。



(1)「アクロス福岡・文化学び塾」による講演会
 
  「「児島善三郎と中村研一 福岡ライバル物語」展への誘い」

  10月21日(日) 14時~15時30分
  講師:高山百合(福岡県立美術館学芸員)
  場所:アクロス福岡セミナー室2
  定員:70名  受講料:500円
 
  申込み先:アクロス福岡 文化観光情報ひろば(092-725-9100)
  

  *展覧会の見どころや、本展出品の児島善三郎と中村研一作品について、美術史の流れをふまえながらお話するスライドレクチャーです。


(2)クロストーク「児島善三郎と中村研一の魅力を語る」

  11月3日(土・祝) 14時~15時30分
  林田龍太(熊本県立美術館学芸員) × 高山百合(福岡県立美術館学芸員)
  場所:福岡県立美術館4階視聴覚室
  定員:80名、参加無料・予約不要

  *児島善三郎の研究者である林田龍太氏をお迎えし、林田氏が児島サイドから、本展担当学芸員が中村サイドから、児島と中村の魅力についてわかりやすくお話するトークイベントです。


(3)中村研一のふるさと探訪ツアー

 
  11月18日(日) 12時~16時30分ごろまで
 
  協力:中村研一・琢二生家美術館
  定員:20名
  参加費:500円(ただし交通費は実費)
  申込方法:福岡県立美術館学芸課まで、電話かFAX、またはE-mailで①参加者氏名、②連絡先(住所、電話、FAX、E-mail)、③年齢をお知らせください。
  (TEL:092-715-3551、FAX:092-715-3552、Email:fpart-g@lime.ocn.ne.jp)

  *中村研一が生まれ育った宗像市の中村研一・琢二生家美術館での作品観覧を中心に、唐津街道、原町地区を巡ります。中村研一「英領マルタ島にて」(宗像市蔵)の特別観覧も予定しています。中村研一が育った宗像の空気に触れることで、中村の作品や人物像に対する理解が一層深まることでしょう。詳しい内容については、福岡県立美術館学芸課までお問い合わせください。



(4)担当学芸員によるギャラリートーク

  10月6日(土)、10月13日(土)、10月28日(日)、11月10日(土)、11月25日(日)
  いずれも14時より40分程度
  場所:福岡県立美術館4階展覧会場

  
  
  
  *展覧会場でみなさまと一緒に作品を見ながら、展覧会のみどころや作品のみどころをわかりやすくお伝えするイベントです。児島善三郎と中村研一のひととなりを示すエピソードや展覧会の裏話などもまじえながら、楽しくお話しいたします。いずれも本展担当学芸員の高山百合が担当します。お気軽にご参加ください。



児島善三郎「代々木の原」昭和9年、福岡県立美術館

中村研一「サイゴンの夢」昭和23年、福岡県立美術館



****

郷土の美術をみる・しる・まなぶ vol.4 児島善三郎と中村研一 福岡ライバル物語

会期=2012年10月6日(土)~11月25日(日)
休館日=月曜日(ただし祝祭日の場合は翌火曜日休館)
会場=福岡県立美術館 4階
時間=午前10時~午後6時(入場は午後5時30分まで)


観覧料=一般300円(200円)、高大生140円(100円)、小中生60円(50円)
*( )内は20名以上の団体料金
65歳以上の方は割引料金(200円)
*次の方々は無料=家族の日(11月18日)の入場者全員/身体障害者手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳の交付を受けている方およびその介助者/教員引率による児童・生徒およびその教員/会期中土曜日の高校生以下


2012年10月2日火曜日

「児島善三郎と中村研一 福岡ライバル物語」展、まもなく開幕です。

こんにちは。いつもブログを見てくださっているみなさま、ありがとうございます。

気づけばもう10月。だんだん涼しくなり、さわやかな秋晴れが続いていますね。

福岡県立美術館では、10月6日(土)より、「郷土の美術をみる・しる・まなぶvol.4 児島善三郎と中村研一 福岡ライバル物語展」を開催いたします。

福岡県生まれの洋画家、児島善三郎(1893~1962)と、中村研一(1895~1967)。
運命的な出会いを果たし、同じ時代を生き、日本の近代洋画を背負った二人の画業を“ライバル関係”に注目してご紹介いたします。彼らの代表作をはじめ、約60点の素敵な作品たちがみなさまをお待ちしております。
さらには、クロストークやギャラリートーク、講演会をはじめ、週末のイベントも盛りだくさんです。

芸術の秋、ぜひとも福岡県立美術館においでください。
スタッフ一同みなさまのお越しをお待ち申し上げております。

次回のブログでは、展覧会のイベントについてお知らせいたしますので乞うご期待を。

児島善三郎「静物」1949年、福岡県立美術館

中村研一「車を停む」1932年、北九州市立美術館



以下、展覧会内容のご紹介です。
 
 かつて、福岡県立中学修猷館には「パレット会」という絵画同好会がありました。児島善三郎を中心として結成された同会には、中村研一や、弟の中村琢二をはじめ、若い才能が集まったのです。その後、夢を叶えて画家になった児島と中村は、極めて対照的なコースを歩みます。独立美術協会を結成し、在野の雄となった児島。一方、帝展から日展に及ぶまで、官展の重鎮であり続けた中村。在野と官という立場上の違いに加え、色彩豊かで装飾性に富む画風の児島に対して、端正で力強い写実的な画風の中村というように、作風もまた異なりました。しかし上京後には、代々木に住む芸術家や美術愛好家からなる「アンボールの会」で交流したり、ほぼ同時期にフランスへ留学したり、福岡出身の在京芸術家による親睦団体である筑前美術会に参加するなど、二人の交友は福岡を離れた後も続きました。さらには、それぞれが画業の円熟期を迎えた昭和7(1932)年に、児島善三郎が初の画集を刊行した際、中村研一が寄せた「又児島とこの間のように二人つ切りで福岡言葉であのころのことを話して見たいと思つてゐる。君と僕の交遊もこれで廿二年になるのだ」という修猷館時代の思い出を語る一節からは、学び舎を巣立ち広い世界へ羽ばたいた後も、互いにかけがえのない存在であり続けたことがわかります。
 時にはぶつかったり、争ったりしながらも、絵を描くことで切磋琢磨しあい、それぞれの夢や理想を実現した児島と中村。児島没後50年を記念して開催する本展では、児島善三郎と中村研一という、近代日本の洋画壇に輝いた二つの巨星が織りなしたライバル物語を、約60点の作品によりひも解きます。


**

郷土の美術をみる・しる・まなぶ vol.4 児島善三郎と中村研一 福岡ライバル物語

会期=2012年10月6日(土)~11月25日(日)
休館日=月曜日(ただし祝祭日の場合は翌火曜日休館)
会場=福岡県立美術館 4階
時間=午前10時~午後6時(入場は午後5時30分まで)

観覧料=一般300円(200円)、高大生140円(100円)、小中生60円(50円)
*( )内は20名以上の団体料金
65歳以上の方は割引料金(200円)
*次の方々は無料=家族の日(11月18日)の入場者全員/身体障害者手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳の交付を受けている方およびその介助者/教員引率による児童・生徒およびその教員/会期中土曜日の高校生以下