2012年7月31日火曜日

ワークショップはじまりました!

本日から始まりました。「ミツアミの風景をつくるワークショップ ~わたしの記憶と誰かの記憶を編んでつくる風景」

昨日の設営を終え「すごい空間ができたなあ」と初日を迎えたのですが、数人の参加者を経て、すでに午後には想像をはるかに超える変貌ぶり。ものすごい空間になりつつあります!

どのくらいものすごいかは、やはりご自身の目と身体で体感していただきたい。

ですが、チラ見せはしたい。

悩ましい葛藤の果てに、今朝の、まだ誰の手も入っていない会場の様子と「本日の1枚(午前中限定)」をご紹介します。



思い出の古着にハサミを入れて、紐にして、展示室にぶら下げて、ところどころ三つ編みにして、、と、こんなふうになっています。

いえ、なっていました。

その変貌ぶりには、企画者の平川渚さん(大分在住のアーティスト)もビックリ。

参加するもよし、遠くから眺めるもよし、ともあれ見てほしい! そして出来れば何度も見に来てほしい。

ワークショップは8月9日まで毎日やってます(月曜日はお休みです)。

いやあ、暑い夏が始まりましたねえ。


2012年7月27日金曜日

いよいよ7月31日から

いよいよ7月31日(火)から、ケンビの夏恒例のワークショップが始まります。

ミツアミの風景をつくるワークショップ ~わたしの記憶と誰かの記憶を編んでつくる風景」。

ガラスばりのケンビの1階に、誰も見たことがない古着を使った風景をつくりだします。またミサンガやブローチづくりも体験できますよ。

8月9日(木)まで毎日やります(6日は休館日)。10時30分~12時、12時50分~16時までならいつ来ても参加OK。ふらりと、1度と言わず2度、3度といらしてください。

ちなみに前日の月曜日は休館日。ですから私たちスタッフは、今回のワークショップの企画者である大分在住のアーティスト・平川渚さんといっしょに会場設営です。

平川さんは次の日の火曜日(ワークショップ1日目)もケンビにいらっしゃいますから、できれば古着持参で会いに来てくださいね。

本日までに、ワークショップを運営する博物館実習の大学生たちがハサミを入れた古着は120着。

こんなかんじでまずは月曜日の出番を待っています。

2012年7月21日土曜日

見方いろいろ、楽しさいろいろ

今日は福岡県古賀市の花見小学校の人たちがコレクション展を見に来てくれました。3年生から6年生の希望者19名が、引率役の大学生のお兄さんお姉さんたちといっしょにバスでゆうるりと。

ですので受け入れるこちら側も、鑑賞授業的対応とは異なり、ゆうるりと。

とくに絵の説明をするでもなく、鑑賞の誘導をするでもなく、もともと好きで来てくれた人たちですから好きに見てもらっていたところ、、、

出るわ出るわの、いろんな楽しい発見。

なかでも秀逸だったのが「股のぞき」。


分かります?女の子が自分の股をとおして松本英一郎の「さくら・うし」を見ているところ。

立って見る、座って見る、寝転んで見る、と視点の高さを変えるだけで絵の印象はずいぶん変わるものですが、それがこれは逆さまなわけですから、その変化たるやかなりのもの。

で、つられて私もやってみました。

もちろん絵はがらりと変わります。変わりはしますが、想像以上にしっくりきたので、むしろそのことに驚きました。

じつは私自身、ギャラリートークで「松本英一郎の「さくら・うし」のシリーズは上に広がる雲のような桜と下に広がる大地とが見ているうちに入れ替わったりして、、、」という説明をよくしているのですが、なるほどこの「股のぞき」はその見方を実証してくれたわけです。

この女の子は絵の構図的な特徴を把握したうえでこんな見方をやっていたわけではありません。たまたま思いついて、ほとんどふざけて試していただけなんですが、なによりその「思いつき」を実際にやってみる自由さが小さい人たちの特権でしょう。

そして、そんな自由さに応じるかのように深みを増していくのが、美術の面白いところでもあります。

美術ってどう見てもいいんだね、美術館ってけっこう面白いね。そんなふうに感じてくれればうれしいなあ、と思います。

ちょうど晴れ間がさした一瞬、みんなで記念撮影をして、小さい人たちはバスに乗り込んで次の目的地である福岡市美術館へと去っていきました。











2012年7月5日木曜日

【おしらせ】ミツアミの風景をつくるワークショップ

福岡ケンビの夏と言えば、知る人ぞ知る10日間連続ワークショップ。いよいよ近づいてまいりました。

今年やるのはコレ。「みつあみの風景をつくるワークショップ ~わたしの記憶と誰かの記憶を編んでつくる風景」

概容は以下に挙げておりますので、どうぞ目を皿のようにしてご覧ください。

どうです?楽しそうでしょ?

おや?赤文字のところがありますね。重要ですから赤文字なんです。じつはワークショップを開催するためのお願いなんです。

古着をたくさん集めます。みつあみでヒモをつくるための古着です

「気に入ってるけどもう着ないから提供します」「捨てるのは忍びないけど、ワークショップで活きるなら、、、」という方、以下をご一読いただき、まずは福岡県立美術館 学芸課(TEL 092-715-3551 / FAX 092-715-3552 / E-Mail fpart-g@@lime.ocn.ne.jp [@を一つ削除])までご連絡ください!

お待ちしております。

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福岡県立美術館の夏のワークショップ


ミツアミの風景をつくるワークショップ

 ~わたしの記憶と誰かの記憶を編んでつくる風景


もう着なくなったけど、思い出がいっぱいつまったシャツやズボン。そんな古着を使ったワークショップです。
古着にハサミを入れて長いヒモをつくり、それを三つ編みにして1階の大きなガラス張りの空間に自由にはりめぐらせていきます。色とりどりの布を絡みあわせ、古着につまったいろんな記憶を絡みあわせて、まだ誰も見たことのない「風景」をみんなで一緒につくっていきます!

★他にもステキなミサンガやブローチをつくって、持って帰ることもできるよ。


731日(火)~89日(木) 8/6は月曜日休館

1030分~12時、1250分~16(この時間中ならいつでも参加可能)

福岡県立美術館 1階展示室

参加費:100(ただしミサンガやブローチづくりを希望する人のみ)


★おねがい★
ワークショップのための古着を募集します。もう着なくなったシャツやズボンなど何でもOK(ただし毛糸のセーターなどの編み物、革製品などの固いものはご遠慮ください)。ご提供いただける方は福岡県立美術館 学芸課(TEL 092-715-3551 / FAX 092-715-3552 / E-Mail fpart-g@@lime.ocn.ne.jp [@を一つ削除])までご連絡ください。

★またワークショップに参加される方は、ぜひご自身の古着をご持参ください(ただし持参されなくてもワークショップに参加はできます)


企画協力:平川 渚(ひらかわなぎさ/アーティスト)
大分県由布市在住。地元をはじめ九州各地で精力的に活動を展開。近年は展覧会場に滞在し、かぎ針一本で糸を編み続けるというスタイルで作品をつくっている。